こんにちは。もとこです。
ゴールデンウィーク真っただ中ですね。
わが家はカレンダー通りの勤務、かつこれといった予定もないので、明日からは近場の公園をたくさん渡り歩こうと思います!
さて今日は、ちきりんさんの著書『自分の時間を取り戻そう』を読んだ感想をまとめます。
仕事復帰直前に読み終えたのですが、とてもいいタイミングで読めた本でした。
生産性とは
こちらの本は、「生産性を上げて、自分が本当に欲しいものを手に入れよう!」という趣旨の本です。
そこで湧いてくるのが、そもそも生産性とはなんだろう?という疑問。
本書では以下のように定義づけられています。
生産性とは投入した希少資源(時間やお金など)に対する成果の割合(比率)であり、希少資源がどれくらい有効に活用されたかというレベルを表す指標なのです。(p.134)
つまり、より少ない資源からより多くの成果や価値を生むことが、「生産性が高い状態」といえます。
生産性という言葉は仕事の場面で使われることが多いですが、生活のあらゆる面で適用できるという点が大きな気づきになりました。
「今、自分が手に入れたいモノを手に入れるための、もっとも生産性の高い方法はなんなのか?」と問い続けていれば、なにをするにも生産性はどんどん高くなります。(p.69)
意外だったのが、ストレス解消法にも生産性の考え方が応用できるということ。
カフェに行く、好きな服を買うなど、ストレス解消法には色々な行動があります。
投入する時間やお金も異なれば、その行動をしたときに幸せを感じる度合いも人それぞれ。
いろいろな方法を細かく試していくことで、自分にとっていちばん生産性の高いストレス解消法を知ることができます。
ストレスを感じたときの効果的な対処法が分かっていると、ぐんと生きやすくなりますよね。
自分がよくしているストレス解消法を、もっと細かく検証してみたいと思いました。
自分が得たいものを明確にする
仕事の成果や価値は多くの場合考えやすいと思いますが、仕事から離れると、自分が欲しいものって意外に分かっていなかったりします。
でも、自分が何を欲しいのか、何に価値を感じるのかをきちんと理解しておくことが、やっぱり何より大切だと感じました。
本書のみならず、ビジネス書から片づけ本まで、とにかくあらゆる本に書いてあることです。
せっかくできた自由時間(=希少資源)に、ついダラダラとスマホやパソコンを眺めてしまうこともありますが…。
ふと立ち止まって、「今、私は何が欲しいのか」「それを最も効率的に得るためには何をしたらいいのか」と考えてみる。
そして行動してみて、欲しいものが本当に得られたのか、生産性は高かったのかを検証してみる。
プライベートの場面でも、そんな小さなサイクルを回すことを意識していきたいです。
▼こちらの記事でも同じようなことを書いていました。
生産性を上げたら損をする?
この本の中で特に印象に残ったのが、「仕事は遅い方が得というトンデモ理論」という一節でした。
「ボクの会社では生産性なんて上げても給与が上がるわけじゃないから、まったく意味がないんですよ。」
「自分だけ生産性を上げたりしたら、自分だけ仕事が増えるからイヤなんです!」
「生産性なんて上げて仕事が早く終わったら、残業代が減ってしまいます。仕事は遅いほうが得なんです!」(p.83-84)
この考え方、恥ずかしながら私自身がずっと持っていたものです…。
仕事ができると、色々な仕事をふられて大変。
そうなって困るのは結局自分自身なのだから、できすぎない・頑張りすぎないくらいがちょうどいい。
そんなふうに思っていました。
でも、ちきりんさんはこう言います。
「少々自分に仕事が集中しても、ひとりで生産性を上げていけばいいんです。」
「生産性を上げておけば、万が一のときにも労働市場での評価が高くなり、転職しやすくなります。」
「私にとっては労働市場で高く評価されることのほうが、残業代をもらうよりよほど大事なんですが、(略)本当にそれより残業代のほうが大事なの?」(p.84)
うぅ…。ぐうの音も出ないとはこのことです。笑
いいようにこき使われるのはイヤだ!と思っていた自分の考えの浅さを知りました。
たくさん仕事を振られることを損と捉えるか、それとも自分の生産性を上げるチャンスだと捉えるか。
考え方次第で、何年かあとの自分のスキルは大きく変わってくるのだと、今さらながら危機感を覚えた一節でした。
職場の生産性の低さを感じる日々
この本を読んだせいもあってか、職場復帰早々、すでに何度も感じてしまいます。
うちの職場、生産性低すぎませんか…!?
私の仕事は大学職員です。
学生が学びたいことを思う存分学べるようにすること、充実した大学生活を送って無事卒業できるようサポートすることが、私たちのいる意味だと思っています。
でも、ふと見渡してみると、目的に関係ない仕事が多すぎる…。
職員の時間と労力の多くが、提供したい価値と関係のないところへつぎ込まれているように思えてなりません。
改めて、この職場にあと30年はいられないし、いたくないと思う毎日。
せっかく時短勤務をさせてもらっているので、ここは生産性を上げるチャンス!と捉えて。
心を入れ替えて、自分のスキルを高めていきたいです。
エッセンシャル思考に通じる部分も
本書のなかでは、生産性を高めるためには全部のことをやらなくてもいい、価値の高いことを選び取って希少資源を投下せよ!とも述べられています。
このあたりは以前読んだ「エッセンシャル思考」と似ているなと感じました。
自分にとって本当に大切なことに注力して、ほかはバッサリ切り捨てる勇気も必要なのですね。
組織で働いていると、個人の裁量ではどうにもならない部分も多々ありますが…。
わが職場には、切り捨てたり簡略化できる仕事がわんさかありそう。汗
手だけでなく、頭をちゃんと使いながら仕事をしていこうと思いました。
さいごに
ちきりんさんの本は、読みやすく学びが多く、本当におすすめです。
読むたびに、もっと自分の人生を主体的に生きていこう!と思わせてくれます。
この本のおかげで、今の職場で働くことを少しポジティブに考えられるようになりました。
本書から得た色々な気づきを、自分の行動につなげていきたいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。